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Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

新疆--喀納斯・カナス


「新疆地元女性との散歩」

「中国上海写真ライフ」では、
新疆自治区「五彩灘」の写真を公開しています。

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私は新疆ウイグル自治区のアルタイ地区の五彩灘での、
景色や情景に感激し長居したため皆から取り残され、
気が付けば辺りは薄暗くなっていた。

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五彩灘で働く中国人も帰りの時間が来たようで、
忙しくしていたが私は「五彩灘の出口までどれ位?」と、
聞いた所「ゆっくり歩いて13分ほどかしら」と回答。

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回答をくれた女性も「門を出ないと帰宅できないので、
一緒に行きましょう」と肩を並べ話しながら歩いていると、
私の携帯が鳴ったが、ガイドからの電話である。

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電話の内容は、「皆さん大分前に集まっていますよ」と、
私は「今出口へ向かっている」と告げると「早くホテルへ
着き食事がしたいと言っていますよ」と少し慌てた様子だが、
私は新疆地元女性との折角の散歩を楽しみながら歩いた。

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「羊の群れが隊列を成す」

「中国上海写真ライフ」では、
新疆自治区「カネス」の写真を公開しています。

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新疆ウイグル自治区の高原ではよく見掛ける光景。
実際に牛の群れや羊の群れが道路を塞ぎ群れが、
渡り終えるまで車はただ待つしか術がない。
このような光景をいくつも見たのは初めてだった。

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ホテルを朝7時半に出発し、目的のカナスへ向かった。
羊の群がしばしば道路を塞ぐとは聞いていたが、
放牧に向かう途中の羊の群れだがバスの運転手も苦笑い。

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道幅の広い所を羊の群れが隊列を成して移動する。
このカザフでは毎日の朝と夕方に見られる光景である。

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バスは大きくカーブしながら先を急ごうとしていた。
私は一番前の運転手の横に行き「こんな機会は、
滅多に無いので少しバスを止めて下さい」とお願いした。

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私はすぐさま後ろを振り向くと私と同じように、
カメラを抱えて前を見ている中国人たちの姿。
やはり彼らにとっても珍しい光景なのだろうと、
自分勝手に思いながら連続シャッターを押していた。

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「光景はあたかも絵画のよう」

「中国上海写真ライフ」では、
新疆自治区「カナス」の写真を公開しています。

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アルタイから西へ100キロのブルチンは、
今から15年ほど前まで人里離れた辺鄙な所だった。
ブルチン北部のカナスが国家級自然保護区として、
開発されたため一躍有名になった。

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中国中の旅行社や雑誌社に話しが広まると、
人や金や物が集中して集まるようになった。
最近のブルチンの財政は観光収入で財政の、
半分ほどをを支えており20年前とは全く違う。

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ブルチンからカナス自然保護区までは、
さらに北へ165キロほど行った所にあり、
新疆ウイグル自治区ではその道路建設のために、
複雑な地形や急勾配の険しい所へ莫大な資金を投資した。

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緑の草原には牛や羊の影もまばらだが、
澄み切った綺麗な空気を胸いっぱいに吸い込み、
車窓に映る色彩も薄緑、青緑、深緑、黄色、褐色と、
さまざまに変化していく光景はあたかも絵画のようだった。

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「神秘的で美しい」

「中国上海写真ライフ」では、
新疆自治区「カナス」の写真を公開しています。

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新疆ウイグル自治区カナスは中国AAAAA級の、
景観区で中国語で喀納斯と書き日本語では、
カナスと呼び人類最後の浄土とも呼ばれる。

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新疆ウイグル自治区のカナスは中国とロシア、
モンゴル、カザフスタンの4カ国に接している。
カナス自然保護区は面積2200平方キロと広大である。

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新疆の中でも特徴のある景観の一つに数えられている。
中国で唯一のヨーロッパ・シベリア動植物の分布区と、
なっているばかりか「カナス」はモンゴル語で、
「神秘的で美しい」という意味だが実に美しいと感じた。

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地元の人たちは「四季どれをとっても美しい。
春には一面に花が咲き乱れ、夏には湖上の波が立ち、
秋には紅葉で色づいて、冬には銀世界になる」
日本の四季と同じか、それ以上なのかと思ってみたりした。

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「置き去りにされた老兵」

「中国上海写真ライフ」では、
新疆自治区「トルファン」の写真を公開しています。

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新疆の中でも特徴のある景観の一つに、
数えられるカナスを下り、カナスから程近い所に、
集落がありそこを訪れることとなったが、あまりにも、
お粗末な家の造りと、料理屋にしては不衛生に驚いた。

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だがガイドも途中で何処へ行ったのか居なくなり、
地元の人達と暫しの間楽しく語らいの場を持った。
後で彼らの言う民族を調べたが蒙古族のトゥバ人だった。
だが調べれば調べる程に彼らの運命が辛く苦しいものに思えた。

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ここに住む人々のの先祖はジンギスカン蒙古軍の末裔で、
ジンギスカンが西征の際に、置き去りにされた老兵や、
負傷兵たちの末裔でもあり、今では人口わずか二千人。

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日本の相撲界で朝青龍や白鵬の名前は彼らも知っていた。
彼らは皆モンゴル人だから敢えて聞いてみた。
しかし、旭天鵬や安馬、時天空、朝赤龍たちの名前を、
書き出し聞いてはみたものの、私の書く中国語が、
間違っていたのか、誰も知らないとの回答だった。

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「本心が聞きたいものだった」

「中国上海写真ライフ」では、
新疆自治区「カナス」の写真を公開しています。

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人類未開の浄土と呼ばれていたカナスは99年から、
中国新疆の開発がはじまりモンゴルチンギスハンの、
残した子孫たちが住む村が見つかったのもこの頃である。
モンゴルチンギスハンの残された兵や老人、
幼子や病人、また負傷した人達がモンゴル語を、
育てながら800年以上も生き延びてきた村だった。

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開発されるまでは草原や林の中で生活を送っていた。
見つかってよりは道路が引かれ、電気も引かれ、
彼らたちの生活習慣も一変したのは言うまでもない。
中国人たちはモンゴル人の宿に泊まったが、私は、
車で30分ほど走った簡易ホテルで泊まった。

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自然は美しく感動するが、皆の泊まったモンゴルの宿は、
トイレまで200mほどあり、電気も無くあちこちに、
こんもりと便が盛ってあり、その中を歩く勇気は、
いくら私でも湧いては来なかったし、あくる日中国人に、
聞いてみると「泊まらなかって良かったですよ」と・・。

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更に聞くと「転んでこんもりの上に手を付き大変だった」と、
もし泊まる人があるならば、夜の水分は控えめに・・。
ある人はビニール袋の中に水分を出したとの事で、
彼ら中国人も一生忘れられない思い出が出来ましたと、
語ってくれたが、生活水準がある程度高い彼らにとって、
中国新疆ウイグル自治区の置き去りにされた人達が、
どのように目に映ったのか、本心が聞きたいものだった。

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「カナス湖には怪物がいる」

「中国上海写真ライフ」では、
新疆自治区「カナス」の写真を公開しています。

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「カナス湖には怪物がいるという噂があり、
信じますか?」とガイドが中国人に話し掛けていた。
私はネス湖の怪物(怪獣)の話しは信じれるか質問した。

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逆に質問されて面食らったのか私の発音が悪かったのか、
首を傾げていたが、一人で旅行中の大学教授から、
「ネス湖の話しは、実際に誰も見てないので、
嘘でしょうね」と回答をしてくれたが、質問した私自身も、
ネス湖の話しは信じ難かったので「その通り」と言った。

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だが、カナス湖の怪物の話しは噂の例も少なく分からない。
ガイドからヒントが出たのは「タンパク質」との内容で、
今度は工場を経営しているという女性実業家が手を挙げ、
「魚ではないですか?それもとても大きい魚」と話した。

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ガイドから回答があり「実は怪物ではなく、大紅魚という、
6・7メートルもある魚だそうであるが「見た人はあるのか?」と、
一人の青年が手を挙げ質問したところ、猟犬が湖で戯れていると、
湖の中に引きずる込まれたとの話しだった。何となく、
その昔の「ジョーズ」の映画を思い出したが湖畔だったので、
くるぶしから膝の上に掛け奇妙な振るえを感じていた。

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「警官はライフル銃を構えている」

「中国上海写真ライフ」では、
新疆自治区「トルファン」の写真を公開しています。

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上海から新疆の旅行社へ事前に情報を得ようと、
メールを送って回答を得ていた事があった。
今回新疆の旅の4番目の目的は、カザフスタンへ、
行く事であったがアクシデントが起こってしまった。

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メール文は全て中国語なので旅行社の人も中国人と、
信じて疑わなかったようである。その事が裏目に出た。
と言うのも、中国人はカザフスタンへ入る場合ビザは要らず、
ノーチェックなのだが、外国人はビザが必要だった。

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ガイドさえも知らない事を私が知る由もなく中国側の、
国境検問所の人に何度もお願いをして、中国人と同じ、
バスでカザフスタンへ入ろうとカザフスタン側の検問所で、
全員バスを降り、一人一人パスポートを調べられた。

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検問所の警官はライフル銃を構えているので怖かった。
私の番になり日本のパスポートを見せると、中を見て直ぐに、
受話器を取り連絡しているが、その時間が長く感じた。
その時、検問所の前で待っていたガイドに駆け寄り、
話しをしていたが、ガイドの表情で、ただ事ではないと思った。
つづく

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